●Bf109V
各タイプの試作機
V1 V2…と続く
●Bf109A
開発テスト用機
計20機製作
●Bf109B-0
先行生産型
各機ごとに装備が異なる
●Bf109B-1
最初の生産型
jumo210B(離陸出力640hp)またはjumo210D(離陸出力680hp)装備 武装MG-17(初速840m/s 発射速度1000rpm) 7.92mm機銃×3
生産数341機
●Bf109B-2
B-1のエンジンをjumo210Da(680hp)に換装した機体
●Bf109C-1
エンジンをガソリンエンジン用燃料噴射装置を取り付けたjumo210G(700hp)に換装し、武装をMG-17 7.92mm機銃×4に増強した機体
生産数58機
●Bf109C-2
C-1の武装をMG-17 7.92mm機銃×5にした機体
計画のみ
●Bf109C-3
MG-17 7.92mm機銃×2 MGFF20mm機関砲(初速550m/s 発射速度520rpm)×2を装備する重武装型
計画のみ
●Bf109D-1
搭載予定のDB600エンジンが間に合わず、急遽B-2と同じjumo210Da(210Gとする資料もある)を搭載して量産された機体
生産数647機
●Bf109E-0
DB601Aエンジンの生産が初期トラブルに悩まされて進まない為、とりあえず同じサイズのDB600Dエンジンを搭載して生産された機体
●Bf109E-1
DB601Aaエンジンを搭載。武装はMG-17 7.92mm機銃×4
生産数1,073機
●Bf109E-1/B
Bf109E-1の胴体下面にETC500/IXbまたはETC50/VIIIラックを装備して最大500kgまでの各種通常爆弾/破片爆弾を搭載できるようにしたBom-benanlage(爆装)型
後にこの種の爆装型はjabo(jagdbomber:戦闘爆撃機型)と称されるようになった
生産数110機
●Bf109E-2
E-1型のプロペラ軸内にMGC/3 20mm機関砲と長銃身(L30)を取り付け、翼内の機銃をMGFFに換装し合計20mm機関砲×3 7.92mm機銃×2とした機体
2機の試作のみ
●Bf109E-3
主翼内武装に20mmMG-FF機関砲を装備した機体
機体は基本的にE-1と同じだが、主翼の兵装装備箇所の構造が強化されている
生産数1,246機
●Bf109E-4
E-3型のキャノピーを角型断面にし、主翼武装の20mm機関砲をMG-FFからMG-FF/M(初速700m/s 発射速度540rpm)に変更した機体
生産数250機
●Bf109E-4/B
E-4型にETC50/VIIIdまたはETC500爆弾ラックを胴体下面に装備した機体
生産数221機
●Bf109E-4/N
E-4型のエンジンをハイオクタン燃料使用のDB601N(1175hp)に変更した機体
生産数35機
●Bf109E-4/BN
Bf109E-4/Nの戦闘爆撃機型
●Bf109E-5
E-1の機体をベースにRb21/18航空カメラ(フィルム長60m、約300枚撮影可能)1台を装備した先頭偵察機
生産数29機
●Bf109E-6/N
E-1仕様の機体に高高度用DB601Nエンジンを搭載し、HK 12.5/7×9航空カメラを2台を装備した機体
●Bf109E-7/N
E-3をベースにDB601Nエンジンを搭載した航続距離延長型
胴体下に300L増槽を懸吊可能
●Bf109E-7/B
E-7の戦闘爆撃機型
●Bf109E-7/Z
DB-601NエンジンにGM-1パワーブースターを装備した出力増強型
GM-1パワーブースターは-90℃で液状化された亜酸化窒素のボンベ3本と噴霧装置からなり
気化した亜酸化窒素を過給機内に噴射することで瞬間的にDB601Nの出力を増加させるシステム
亜酸化窒素の噴射量は60g/秒、100g/秒、150g/秒の3モードを選択することができ、
高度8000mで100g/秒モードを選択した場合には出力が250〜280hp増加し、速度は約100km/hのアップを実現した
●Bf109E-7/U1
主翼下面のSKF/F456Cラジエーターに防弾版を追加装備した地上攻撃用改修型
1942年12月までに208機が改造された
1942年ごろから使用されるようになった改造/改修型を示す"U"(Umruestung:装備用)の
記号を付けた最初のE型で、この"U"は工場のラインで何らかの改修を受けた機体ではなく
ロールアウト後に工場に戻されて戦闘機から他の任務への機種への改造/改修を受けた機体であることを表す
●Bf109E-7/U2
U1型に加えてエンジン下面、燃料タンクにも防弾版を追加装備した近接航空支援用改修型
1942年12月までに265機が改造された
●Bf109E-7/U3
胴体後部にHK12.5/7×9航空カメラを2台装備し、地上部隊との交信用に
FuG 17 VHF無線機を搭載した長距離戦闘偵察機型
●Bf109E-8/N
E-7/Nの生産が始まるまでの間の運用テスト用に生産されたMG17×4の軽武装型で、
E-1をベースにした機体にDB601Nエンジンを搭載し胴体下面に300?増槽を懸吊可能としていた
生産数は60機
●Bf109E-9/N
E-7/Nの胴体後部にRB50/30航空カメラ(フィルム長120m、約380枚撮影可能)1台を装備した長距離戦闘偵察機
主に既存の機体から改造された
●Bf109E/trop
コクピットに地上待機用の日除け、後部胴体内部に自衛用のkar98小銃を装備し、防塵フィルターを装備した熱帯地仕様機
防塵フィルター装備機はBf109E-7が主要を占めるが、E-4、E-8、E-9にも装備された